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FXに勝つ為に必要なこと。ファンダメンタルズ分析を知ろう!「国債」と「金利」の関係とは?

 

FXで勝つ為にテクニカル分析は勉強するけどファンダメンタルズ分析は苦手だという人が多いと思います。

今回は初歩的なファンダメンタルズ分析の「国債と金利」「利下げ」について一緒に勉強していきましょう。

 

国債とは?国債を買うタイミングはいつ?

 

国債とは

企業や団体が銀行などから資金を借りるときに発行される借用書のことを債券と言い、国が発行する債券のことを「国債」言います。

 

米国債はアメリカの国債のことで「米国債」といいます。例えば米国債を日本が買ったとすると、日本がアメリカにお金を貸すということになります。

このお金を貸す期間は大体期間が決まっており、1番多いのは10年です。

アメリカ10年債と言って10年後利子付きでアメリカが返済するというものです。

アメリカは国債で得たお金で自国の設備投資、インフラ投資などに充てます。その他、株を買ったり他の国の国債を買ったりする事もあります。

それにより借りたお金を増やし、再投しこれを繰り返す事で自国の成長へ繋げます。こうしていままでも利益を追求して世界経済は発展してきました。

これが資本主義の根幹を表しているといっていいでしょう。

資本主義は借金で成り立っているようなものです。もし、このお金を貸してはいけない事にしてしまったら国は発展しなくなります。

国債が買われるタイミングはいつ?

よくニュースなどで長期金利が何%などと聞いた事があると思いますが、アメリカの10年間の国債の金利が「米10年債利回り」が長期金利と言います。

この長期金利というのは経済指標によく使われており、「米10年債利回り」が高い時は景気が良いとされ、反対に低い時は景気が悪いという事になります。
この景気が良いのが利回りで分かったら他の事も分かってきます。景気が良いという事は株価も高くなり株高になります。
逆に国債(=債券)は好景気の時は買われない傾向にあり、景気が良い時はローリスクローリターンなのでハイリスクハイリターンな株式が買われるのです。
まとめると、好景気は「株高」「債券安」「高金利=長期金利」の傾向になります。

反対に「米10年債利回り」が低い時は景気が悪いとされ、国債(債券)は不景気で買われる事になります。

不景気な時は株価が下がり株の人気がなくなり、「株安」「債券高」「低金利=長期金利」の傾向になります。

そして不景気の時はハイリスクハイリターンの株は買われず、ローリスクローリターンな債券を選ばれる傾向にあります。

 

  • 長期金利は物価の変動が起きる
  • 短期金利の変動が起きる

 

注意点として中央銀行が利上げや利下げが出来るのは短期金利だけです。

短期金利と長期金利は別物で米国債には2年などの短いものもあり、長期金利は10年ものでこれは中央銀行が決める事はできません。
長期金利とは物価の変動と短期金利の変動で作り上げられた値になります。

 

ポイント

  • 国債=国の借金
  • 長期金利=米10年債利回り
  • 債券価格と金利は逆相関になる

 

利下げが行われるタイミングはいつ?

 

利下げとは?
その国の中央銀行が金利を下げる事です。

中央銀行はどの国にも存在し、日本であれば日本銀行、アメリカであればFRBです。

この中央銀行が金利を下げると言った場合は先ほどの国債と金利でも書いていたように短期金利の事です。利下げが行われるとその国の通貨が下がり株価が上がります。

利下げが行われるのは景気が悪い時であり、金利を下げる事で景気を回復させる目的で行われています。

 

マネコ
なぜ、利下げをすると景気支援になるのでしょうか?

景気が悪い=不況なのですが不況の時は物を買わなくなります。

消費が落ちると企業の売り上げが下がり、給料がさがれば消費も減るという悪循環になります。

この状態を「デフレ」といい物価が安く貨幣の価値が高い状態を言います。

 

物価が下がる仕組みについて

なぜ物価が下がるかというと不景気でお金が大切になれば物を買わなくなります。物が売れなくなったら安売りをして物が売れるように企業はします。これがデフレです。

このデフレの繰り返しを止めるために各国の中央銀行が利下げをしてきます。

 

マネコ
なぜ利下げをしたら景気が良くなるのでしょうか?

それは市場に流通するお金がふえるからです。

お金がないから消費が鈍るところをお金が増えれば消費が増える訳です。

私たちは銀行にお金を預けている様で貸しているのを知っていますか?銀行は私たちが預けたお金で運用したり貸し付けをしていたり利益を出しています。1年に1回利息が貰えるのはそのためです。メガバンクも(みずほ、三菱UFJ、三井住友)日銀(日本の中央銀行)にお金を預けています。そこで同じように日銀も運用したり貸し付けをして利益をだしています。私たちと同じようにメガバンクも日銀から金利を受け取っており、この金利で銀行も儲けているのです。

この短期金利を利下げするとメガバンクは儲けが少なくなるので企業や個人に融資し利息を取るようになります。

こうする事で市場に多くのお金が出回るという事になるのです。市場にお金が出回れば消費が増え物価が上がり企業も儲けが出てきます。お金のコントロールにより私たちの生活は成り立っているのです。

 

まとめ

 

●利下げ=中央銀行が短期金利を下げる事
●企業や個人がお金を借りやすい状態にする。
●通貨安、株高になる